平松前大分知事が「一村一品運動」を提唱した背景には以下のような状況がありました。
(1) 都市への人口集中による県内各地域の過疎の進行と活力の低下。
(2) 地域の活力を引き出すには、地域の身の丈に合った地場産業を興すことが必要であった。
(3) 地域の過剰な行政依存傾向を払拭し、住民に自主自立の精神とやる気をおこさせることが必要であった。
大分県での「一村一品運動」は次のような過程で進められました。
(1)平松前知事が、県内全市町村長に対して運動への取り組みを提案した。
(2)平松前知事自ら、県内各地を回って住民に運動の内容を説明した。
(3) テレビ番組などを活用し、運動の気運を高めた。
(4) 各地域のモノづくりを支援するため県の試験研究・指導機関を充実した。
(5) 一村一品運動推進の地域リーダー育成のため、様々な分野で人づくり塾を開講した。
(6) 県内の一村一品の流通を図るため、県内外で一村一品の販路拡大等紹介事業を実施した。
(7) 自らの努力で一村一品運動に取り組み、功績のあった団体を表彰した。
一村一品運動には、三つの原則があります。
(1)ローカルにしてグローバル
地域の文化と香りを持ちながら、全国、世界に通用する「モノ」をつくる。
(2)自主自立・創意工夫
何を一村一品に選び、育てていくかは地域住民が決め、創意工夫を重ね、磨きをかけていく。一村で3品もあれば、二村で1品もある。行政は、技術支援やマーケティングなど側面から支援する。
(3)人づくり
一村一品運動の究極の目標は人づくり。先見性のある地域リーダーがいなければ、一村一品運動は成功しない。何事にもチャレンジする創造力に富んだ人材を育てることが重要。
国際一村一品交流協会
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