国際一村一品交流協会

Q−1.一村一品運動が産まれた背景(原因)から現在までの動きを簡単に説明してください。

A.それでは、時系列的に運動の足跡を追ってみましょう。

時代 国全体の動き 県市町村(地方・農村)の動き
1960年代 ・中央政府は高度経済成長政策を導入
・大量生産・大量消費・低価格    
・二桁成長を遂げる         
・物質的豊かさを実感
・高度経済成長が地域・農村の衰退を招きました
・高度経済成長のあおりを受け、その歪が地方や農村に顕著に現われる(荒廃する) 
【主な現象】
・地域農村から都市へ労働力が流出(東京の一極集中)
・安価で良質な製品が地域や農村になだれ込みます
・危機感を持つ農村の若者や零細商工業者が全土で自主的に困難に立ち向かうーー「地域おこし(地域活性化)」の芽が生まれました。
・この動きは点から線へ、そして面的に広がりを見せる
1970年代 高度経済成長は本格化する

・自給的地域農村経済から貨幣経済へと転換
・都市と農村の格差が広がり、農村は急速に活力を失う
・大型スーパーや量販店が地域の購買層を奪います。
・地方・農村の若者たちの取り組みも、小さいながら成果を挙げる団体も出始めます。

1979年、当時大分県知事であった平松が、地方や農村の若者、農村女性たちがふるさとや自らの生活再建を目指す志を尊重した「住民による住民のための一村一品運動」を提唱しました。

1980年代 急激な高度成長が続く ・全体として、地方や農村の荒廃は加速度的に進行する
・地域・農村で、一村一品運動による「ものづくり加工・販売」が始まり、瞬く間に、全国に広がりました
・沢山の特産品が産まれ、販売先の開拓が急務となる1988年=大分一村一品株式会社を設立
  (1993年道の駅事業開始) 1989年=大分県物産協会拡充
2000年代 高度成長から安定・低成長へと移行
低成長・ゼロ成長へと移行
・ 安心・安全そして省エネ化が、地域産品の評価を高める
・安心・安全志向が地域産品づくりを押し上げます
・ かってないほどの産品が産まれました(少量多品種)
・農産品直売所の開設が増加
・これまで、地元産品の取り扱いに消極的であったデパートやスーパーが「地域農産品コーナー」を設置
現 在 安心・安全の「手づくり地元産品」に
高評価
・地産・地消のもと、優れた地域産品が続出し、同時にそうした気運を盛り上げる各種イベントが官民の区別なく開催され、急増しています
・「一村一品運動」の考えが、錆び付くことなく世代を超えて浸透しています

 

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