国際一村一品交流協会

Q−79.「一村一品運動」で何が一番変わったのですか。(波及効果)

A.
「人でいえば」

(1)何が一番変わったかと問われれば、役人が最も変わったと自信を持っていえます。
そう、県市町村職員や公益団体職員の「お役所感覚」が是正されたのです。

△「お役所仕事として」、法の番人どころか番犬のように、法に近寄るものなら容赦なくむやみに吠え立てる。
言うなれば、取り締まり本位の法執行がまかり通っていたのがこれまでの実態でしょう。
本来、住民の安心安全の保護あるいは権利や利益を守るために、住民サイドに立って制定したはずの法律が、役所側から眺めると前述のような結果で終わります。
しかし、これが「一村一品運動」の「今できることは今一緒にやろう!!」あるいは「自主自立」といった「スローガン」が県民にしっかり浸透してきますと、官民一体型の運動であるだけにその共有する「コンセンサスやアイデンティティ」を前にしては、これまでと同じようでは務まりません。
役人は変わらざるをえないのである。役人が住民サイドの目線で法解釈をはじめるようになり、さらに言えば、住民の味方になって(一緒に)仕事をすることが出来るようになったのです。


(2)次に変わったのは農村女性がより自由で生き生きと元気になりました。

△女性を少なからず苦しめてきた(抑圧=縛り)古い因習や慣習からの脱却が進んだこと


(3)県民全体に自主性や実践が尊ばれ、他方経営感覚や競争意識も生まれるなど意識の向上が図られました。

△一村一品運動に関わる「ひと・もの(ブランド化)」に誇りや敬意を払う気持ちが自然に生じました。


「ものでいえば」
(1)「一村一品」の種類が増加し、品質が格段によくなりました。

(2)一村一品運動の初期のころは、スーパーやデパートは、どちらかというと見向きもしなかったのが、今では一村一品(地元産品)を取り扱はなければ、一流スーパー・デパートでないと消費者から見られます。

△農産品の大半が中国などの海外産品とみられ、スーパーやデパートは売り場に「地元コーナー」を設けるようになり、安心安全・地産地消の幟が大きくなりました。


「総じて」
県民いや国民的気質が「おもてなし・サービス」といったマナー礼儀などの上質化が静かに浸透したと思います。
「もの」で考えると、安心・安全や地域産品の評価が高まり、農業の総合化格段に進展し、地域産業を押し上げました。

 

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